会社設立にあたり決めなければならない基本的事項のうち、事業目的についてご説明していきます。
事業目的とは?
事業目的とは、会社が行い事業の内容のことをいい、定款(※)に必ず記載しなければならない項目(絶対的記載事項)となります。
(※)定款とは:会社設立時に作成する必要のある、会社の基本的なルール
事業目的の定め方
では、事業目的はどのように定めたら良いのでしょうか。
- 明確に具体的に分かりやすい記載にする
まずは、会社が行う予定の事業について、明確・具体的に分かりやすい内容を考えてみましょう。 - 同じような事業を行っている会社の事業目的を参考にする
どのような内容にしたらよいか分からない、うまくまとめられない、という場合は、同じような事業を行っている会社の事業目的を見て参考にして考えてみましょう。
ホームページに記載している会社もあるでしょうし、ホームページに記載のない会社の場合は登記簿で確認する方法もあります。登記簿謄本は法務局に行って取得する方法や法務省が提供する「登記・供託オンライン申請システム」で取得する方法があります。 - 許認可等の観点から必要な内容が含まれているかを確認する
行う予定の事業が許認可、登録、届出等が必要な事業である場合、定款へどのように記載すべきか決まっている場合があります。
許認可申請の際にチェックされますので、心配な場合は許認可等申請書の申請先の官公庁等に対し、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。 - 将来行う事業についてもあらかじめ記載しておくことを検討する
前述のように、事業目的は「定款」に必ず記載しなければならない項目(絶対的記載事項)になっています。「定款」に記載されている事項を変更するにあたっては、所定の手続き(株式会社では株主総会の特別決議)を行う必要があります。煩雑な手続きであり、頻繁に変更することは避けたいものであるため、将来的なことも含めて検討することが良いでしょう。
なお、事業目的の数について制限はないのですが、あまりにも多く記載することは金融機関から融資を受ける際などの信用にかかわってくる可能性もありますのでその点に注意しながら検討してください。
事業目的を検討することは、会社のビジョンを考えることにもつながります。ぜひ、自社の繁栄を考えて楽しみながら考えてみてくださいね。
当事務所では、許認可取得や定款作成など、会社設立に向けたサポートをさせていただきます。
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